Scared

不安、ストレスをできるだけ感じさせない治療を

当院では笑気吸入鎮静法を積極的に治療に取り入れています。頭では歯科治療をしなければならないと思っていても「歯の治療は昔から怖くて苦手」「痛い治療が続くのがつらい」など心が拒否してしまうことがあります。また、そのような精神的な苦痛が続くと、歯科治療中に不調が起きたり、より強く痛みを感じたりしがちです。その際、笑気吸入鎮静法を用いれば不安やストレスを和らげた状態で治療を受けられます。ご希望の方はお申し付けください。

「笑気吸入鎮静法」とは?

「笑気吸入鎮静法」とは、鼻から低濃度亜酸化窒素と高濃度酸素の混合ガスを吸うだけで、鎮静状態が得られる治療法です。使用中は酸素カプセルに入っているような状態となり、不安やストレスなどが解消した状態で治療を行えるのがメリットです。笑気吸入鎮静法の成分は30分以内に体外に排泄されるので、副作用がほとんどありません。そのため、大人から子供まで幅広い世代の方々に適応できる治療法です。

「笑気吸入鎮静法」の使用例

  • お子さんの歯科治療

    お子さんは初めての場所を怖がる傾向があります。私達も気をつけてはいるものの、やはり診療室の雰囲気は独特です。もしも歯科医院で怖い思いをしてしまうと、大人になってからも来院するたびに恐怖や不安が蘇ってしまいかねません。もしも治療に対する恐怖・不安が強い場合は、事前に保護者様とご相談のうえ、笑気吸入鎮静法を使用することも可能です。

    小児歯科
  • 脳梗塞や心臓に病気をお持ちの方や血圧が高い方などに使用する場合

    脳や心臓に持病をお持ちだったり、血圧が高かったりする方は、歯科治療時に不調を覚えることがあります。急激な心拍の増減、低酸素状態が続くと体にとっても大きなリスクとなるため、笑気吸入鎮静法が効果的です。笑気吸入鎮静法は酸素カプセルのように、高酸素状態が維持されるので、鎮静効果が高まります。結果的に、局所麻酔薬の使用量も減り、治療時のリスクも抑えられます。

  • 恐怖心が強い方

    歯科治療が得意な方はあまりいらっしゃらないと思います。しかし、患者様の中には特に歯科全般に恐怖心が生じてしまい、強い不調を覚えるケースもあります。そのようなケースにおいても笑気吸入鎮静法が有効です。笑気吸入鎮静法は治療前の不安・治療時のショックを和らげられるので、より歯科治療を受け入れやすくなります。ただし、あまりにも拒否反応が強い場合は対応が難しいことがあります。ご了承ください。

  • 嘔吐反射がある場合

    歯科治療時にお口の中に機材が入ったり、唾液や水がたまったりすることで吐き気を催してしまうことがあります。特に歯型をとったり、喉付近の治療を行ったりしている際に嘔吐反射は起こりがちです。多くの患者様は問題なく治療を進められますが、稀に非常に強い嘔吐反射にお悩みになっている方からのご相談も受けます。そのような患者様に対しても、喉への刺激を弱める笑気吸入鎮静法は有効です。

笑気吸入鎮静法の注意事項

下記に該当する方は使用をお断りしております

  • 鼻が詰まっているなどの鼻呼吸ができない方(鼻から笑気を吸っていただくので)
  • 禁忌症の方
  • 喘息等の呼吸器疾患のある方
  • 体内に閉鎖腔のある病気(中耳炎、腸閉塞、気胸、ブラと呼ばれる肺の閉鎖腔)をお持ちの方
  • 過換気症候群の方、パニック障害の方など