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当院の予防治療について
歯や歯肉など口腔内の健康を保つことは体全体の調子と密接に関っていて、健やかな生活を続けるためには口腔ケアは大変重要です。当院では予防治療をすることでみなさまの口腔内の状態を把握し、いつでも健康なお口を保つお手伝いをしております。
予防治療にはたくさんのメリットがあります。例えば定期的に検診を受けていただくと虫歯の発生を予防できますし、仮に虫歯となっても小さなうちに発見できますので、痛みや治療の負担も小さくすませることができます。診断結果は検査表を用いて分かりやすくご説明し、お一人おひとりの体質や生活習慣も考慮しながら、適切な予防や治療をご提案していきます。 -
予防治療のメリット
- お口の現状や将来のリスクがわかる
- 将来天然歯を残せる可能性が高まる
- 歯を大切にするモチベーションが高まる
- 生涯治療費のコストが安くなる
当院で行う予防治療メニュー
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1唾液検査による現状の把握
当院では「唾液」を利用し、虫歯や歯周病の現状や将来のリスクを測定する唾液検査(サリバテスト)を行っています。唾液検査によって問診・視診だけではわからない虫歯や歯周病の原因菌を把握することが可能です。その結果、それぞれに患者様に合わせた予防メニューをご提案することができます。お口に関するトラブルを予防したい全ての世代の方におすすめしています。時間は20分間ほどで、検査時の不快感もまったくないので、どなたでも安心してご利用いただけます。
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唾液検査で分かること
- 虫歯菌の量
お口の中に虫歯菌が多いと、歯垢(プラーク)が形成されやすくなります。 - 唾液の酸性度
口の中が酸性に傾きやすいと、リンやカルシウムなどの成分が流出しやすくなります(脱灰)。 - 唾液緩衝能
酸を中和する唾液の状態がわかります。唾液緩衝能が強ければ、脱灰が起きても元の健康な歯質に戻りやすくなります。 - 唾液の中の白血球の量
細菌感染が生じると、体の防御機構によって白血球が増えます。 - タンパク質
口腔内細菌が多くなると、唾液中のタンパク質が多くなります。 - アンモニア
細菌によってアンモニアが多くなると、口臭等の原因に結びつきます。
- 虫歯菌の量
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検査後の治療方法について
スーパーやドラッグストアなどでは、さまざまなデンタルケア用品が置かれています。そのため「何を使ったら良いんだろう?」「本当にこの使い方であっているのか心配」などのお悩みを抱える患者様も多いようです。そこで当院では、唾液検査などを行った後、歯科衛生士が中心となってお口のケア方法をわかりやすくご説明します。
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2口呼吸の改善
近年鼻呼吸ではなく、口呼吸をする方が増えていると言われています。口呼吸にはさまざまなデメリットがあります。口呼吸が続くと、お口の中が乾燥し、虫歯や歯周病に罹患するリスクが高まったり、口臭が強くなったりしてしまうのです。
また、無意識の内に口呼吸をしやすいように舌の位置が下がってしまうのも問題です。舌が歯を押してしまう状態が続き、顎の成長に支障をきたします。結果的に歯並びが乱れたり、発音が不明瞭になったりします。人によっては頭痛や集中力の低下などを引き起こすこともあるのです。 -
当院の口呼吸に対する治療内容
「歯並びが悪い」「お口周りの筋肉が発達していない」「アレルギー性の鼻炎が続いている」など口呼吸はさまざまな要因によって生じます。その際、患者様ご自身で頑張って口呼吸を治そうと努力する方もいらっしゃいますが、無理に口を閉じようとすると顎に「梅干ジワ」ができることもあります。そのため、まずは口呼吸の要因を探ることが先決です。当院では原因を把握した上で、咬み合わせ治療や矯正治療などによって口呼吸を根本的に改善することを心がけています。
咬み合わせ治療 -
3フッ素イオン導入
スーパーやドラッグストアで「フッ素入り」の歯磨き粉を購入する方は多いと思います。フッ素には歯を修復したり、細菌の繁殖を抑えたりする効果があり、歯質が弱いお子さんにとっては非常に有効です。当院では特に効果が見込めるフッ素イオン導入を行っております。フッ素イオン導入は、フッ素の成分が歯の内部にまで浸透するので、通常のクリーニングで行われるフッ素塗布よりも歯質を強くする効果が期待できます。
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フッ素の効果
- 再石灰化の促進
唾液の作用によって、食事の際に溶け出したエナメル質は再び結晶化します。フッ素はその動きを促進してくれる作用があります。 - 歯質の強化
乳歯や生えたばかりの永久歯は歯質が弱いのが特徴です。フッ素を入れると歯質が安定化します。 - むし歯菌を弱らせる
フッ素は、虫歯菌が出す酸の量を抑えてくれます。結果的に細菌の塊である歯垢の生成を抑制してくれます。
- 再石灰化の促進
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4エアフロー
お口の中の汚れをブラッシングしても、なかなか取れないことはございませんか?そのような汚れをステイン(着色汚れ)と呼び、お茶(タンニン)、ワイン(ポリフェノール)、カレー(ウコン)、喫煙(ヤニ)などを摂取することで生じます。
ステインはセルフケアではなかなか取り除けません。しかし歯科医院では超微粒子パウダーと強力なジェット水流を組み合わせた「エアフロー」で対応可能です。エアフローを歯の表面に吹き付けることでほとんど痛みを覚えずにステインを除去できます。ご希望の方はぜひ事前にお申し付けください。
予防治療の注意事項
- 継続的な来院や健診が必要となるため、ご自身によるスケジュール管理が求められます。
- 普段から清潔に口腔内環境を維持している場合は、治療効果を実感しにくいです。
- 正しいセルフケアを実践しないと、むし歯や歯周病などのリスクが高まります。
- 自費診療になるケースが多く、治療費の負担が増えることもあります。